17世紀後半のドイツで流行したコラール・カンタータ‘Per Omnes Versus’の様式による作品を集めたセット。ドイツ・バロックに力を注ぐcpoらしい企画です。この様式によるカンタータではテキストはすべてルター派コラールの言葉から採られているのが特徴。自由詩等を交えてよりドラマティックな展開を可能にしたカンタータとは一線を画しています。素材が限られるだけに各作曲家の腕が問われるところ。アルバムの最後はこのジャンルの最後の大輪の花と呼ぶべきバッハのカンタータ第4番「キリストは死の絆につかせたまえり」で結ばれます。 (C)RS