<ジュリアード音楽院>の前身<Instiute of Musical Art>の教師と卒業生たちが1926年に結成したミュージカル・アート四重奏団(MAQ)。その米コロムビア録音を復刻・集成しました。MAQは、まだ室内楽の人気が高くなかった時代のアメリカで、ペロレ四重奏団(ヴィオラのリリアン・フックスが在籍)と共に、アメリカ生まれの気鋭の弦楽四重奏団として注目され、MAQを聴いたグレゴール・ピアティゴルスキーは‘今まで聞いた弦楽四重奏団のベスト’と称賛しました。20年以上の活動歴がありながら録音が少なく、また冒頭に収められたハイドンの作品54-2はハイドンの弦楽四重奏曲の(抜粋ではなく全楽章を通しての)世界初録音であったことから、これは貴重な復刻です。ハイドンとシューベルト、それぞれの「ひばり」にちなんだ曲を収めているのも目を引きます。 (C)RS