ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー MovieNEX （ブルーレイ＋DVD＋デジタルコピー（クラウド対応）＋MovieNEXワールド）

201４年の全米年間興収N0.1ということで期待が大き過ぎたせいもあるのですが、個人的には平均よりちょっと上なB+の内容評価です。
先ずアベンジャーズやXメン他のマーベル作品に比べて日本人には馴染みが薄いキャラクターで、なかなかストーリーに入っていけない。それでも前評判の高さから、スターウォーズやスタートレックを初めて鑑賞した時位の衝撃を期待していました。しかし壮大なストーリまたは革命的な映像があるわけでもなく、残念ながら比較できるレベルには到達していませんでした。主人公のスター・ロードは明らかにハン・ソロをモデルにしていると思われ、ちょい悪でいい加減なヒーローをクリス・プラットはそれなりに頑張ってはいますが、スターウォーズで初登場したハリスン・フォードの存在感には負けています。緑色のガモーラを演じたゾーイ・サルダナは完全にアバターのキャラに被ってしまう印象が拭えません。チューバッハとCP3-Ｏのコンビの変化球的キャラを意識したと思われる、アライグマのロケットと樹木型ヒューマノイドのグルードの掛け合いがそこそこ面白かった点は評価できます。
アクション描写についてもどこかで見たことのあるレベルで、全米興収で下回るトランスフォーマー・ロストエイジの方が見ごたえがありました。クライマックスの絶体絶命の場面も緊張感に欠け、クルードが犠牲になり仲間を助ける感動すべきシーンも感情移入できませんでした。全体的に漂う監督ジェームズ・ガンのオタク的なB級感が、自分には合わないのかもしれません。
決してつまらない作品では無く、そこそこ面白いと思います。ただ年間No.1売上に反映されるほど圧倒的な内容を期待すると、チョット物足りないというのが正直な感想です。私的にはスター・ロードとガモーラの恋愛にもっと的を絞り、主要キャラクターの死など、続編に繋がる愛と裏切りの驚きの展開（スターウォーズ的な）があるともっと良かったのではと思います。
ゆるくノリで世界を救うというアクションコメディは、ゴースト・バスターズやメン・イン・ブラックのように本国では大ヒットする傾向が根強いのでしょうね。