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拝みさん

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  • 京都のおばんさいかよ

    ちょっと焦点がぼやけ気味だったかなぁ.ギャングだけど家族の絆は大切にした,狂気で当時のロンドン裏社会を支配した,政界きたねー.とかどっかに絞って描いていればよかったんだけど,ただ漫然と史実をなぞっただけ感があって退屈した.
    裏社会でトップに成り上がるには相当汚い事やったはずなのになんかあっさり.
    表社会に進出し成功しさらには政界や皇族と癒着するまでには相当汚い事やったはずなのになんかあっさり.
    トム・ハーディの有能っぷりが堪能できるだけに,もっとわやくちゃな作品にしてもよかったんじゃないかしら.
    あと,フロム・ダスクのゲッコー兄弟ってクレイ兄弟が元ネタなの?

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  • 惹句は忘れて!

    惹句の「フランスで二度上映禁止に!」は明らかに戦略として失敗だろ.
    事実なのかもしれないけど,「そんなに過激なのか!!」って期待して観たら??ってなるじゃんか.
    実際私も前半「全然普通やん,つまらね」ってなった.が煽り文句を忘れて落ち着いて視聴した後半から「これはイケるやつやん」ってなった.
    宣伝の責任者はあの世で人生幸朗師匠に説教される刑決定な.
    「信仰は闇じゃない」という語りの通り,本作はイスラム教を否定する作品ではない.
    「アラビア語話せないじゃん,テメェ」と非難される頭でっかちの原理主義者の独りよがりの暴走を描いた作品である.
    途中何度も西洋文明を罵るシーンが登場するが,(イスラム教信者を含めた)真っ当な人からすれば「うわ,ただの妬み顰みじゃん!それ」でしかなく,
    んな動機でテロすんなやゴラァって思った.
    もしかしたら,コーラン原理主義の反対があって二度上映禁止になったのか?それなら分かる.
    劇中でも警察が把握してるだけで3000人の,本作のような規模を計上したら膨大な数のテロリストが潜伏しており,それに対する捜査官の圧倒的な少なさ.
    身近に感じている恐怖というのは日本人にはわからんのだろうなぁ.クレームきたら敏感に反応しちゃうよ.それがテロに屈する事であっても死ぬのはやだもん.
    でも実際二度の上映中止ってのは何なんだろね.

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  • 正統なるスパイ映画

    なんで本作がDVDスルーになったのか全く理解できない.
    OPのタイトルバックシークエンスなんて,まったく007で大画面で観たいじゃないか.
    エージェントのバックアップ担当.仕事有能,だけどちょっぴりエージェントにも憧れるわ.あれ?エージェントの顔と名前がテロリストにバレちゃってる?んじゃいっちょやりますか!で名乗りをあげたのが肥えた中年オバサン(誰がBBAやねん!).
    エージェント・ステイサムに小馬鹿にされつつ敵に近づき,ついには小型核爆版のありかを突き止める!やったね!!
    ステイサムがコメディ・リリーフってのも珍しい.この点だけでも劇場公開の価値あったのに.
    スパイ作品に対する敬意を払いつつのパロディでめっちゃ楽しい.マッカーシーが変装する一般人やら秘密兵器(ちゃんと全部活躍するのよ)やら色っぽいお姐さんやら,もっと観たいよね.スタッフロールのときに別の作戦の概要がずらずら流れたんだから,あれで続編つくりゃいいじゃん.
    今度はロジャー・ムーア(さすがに高齢なんで無理か)かティモシー・ダルトンが悪組織のボスにして,さ.

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  • タイトル混同注意案件

    同一タイトルのドイツ映画があるようですのでご注意あれ.なお似たタイトルの5th waveはモレッツたん(カワェェ(*´ω`*))を楽しむには最適の作品ですぞ.
    ノルウェーにこんな自然災害があるの知らなかった.やはり映画観ると賢くなるな.でもあらためてストリートビューで地形確認すりゃ,うん確かにあーゆー災害あるわなと痛感.
    典型的ディザスター作なんだけど主人公はごく普通の(ウォールバーグでもクリパでもクリプでも,もちろんドウェイン・ジョンソンでもない)非マッチョな山男.うん,なんか新鮮.前半で津波発生までの過程と巻き込まれる人々を丁寧に描き,後半泥まみれになる姿を描く.うん,基本通り.まさに京塚昌子さんを連想させる安定感.

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  • 不幸話はいけ好かない.

    あ,先に言っておきますとエンドロール終わっても席立っちゃだめですよ.
    3つの話が同時進行されているんでどっかで繋がるのかと思ったが,そんな事は全然なかった.ブラック系の話はつまらんっていうかパターンからはみ出さないから先読めちゃうよね.でも老夫婦の話は泣いちゃった.「日本人なら浪花節だよ」じゃないけど,ネタバレ既定路線のブラックよか人情系で構成した方がよかったのじゃないかと・・・こーゆー感想が出るのはオヂさんだからでしょうか.

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  • ニューヨーク,お洒落の系譜

    こーゆー映画があるから阿呆なOLなんかがニューヨークお洒落って勘違いするんじゃねの.
    40年近く連れ添った男性カップル.やっと結婚したかと思ったら片方がキリスト教系学校 “You’re Fired”宣告されて,しかも住居追われちまったぜい.しょうがねぇあからお互いの親戚やら知人に家に居候で別居状態.
    想像通り人の家じゃ居心地悪いよね,お互いにさ.しかも親子の関係微妙になってきたぞ.あ,でもなんとなく人生うまく行きそうじゃね.
    うん,片方の男性71歳で同性愛者を普通に受け入れてるニューヨークお洒落やわぁ,知人のパーティで偶然知り合った研究者に○○○○○○○○されるなんてニューヨークお洒落やわぁ.とそこそこにお洒落要素が満載されていて・・・それだけでも(´ε`;)ウーン…なのに悪い人が登場しないのがちょっと不満(映画の見方間違ってるのか,私?).老人でゲイ原因の差別(あ,冒頭のアレは差別ちゃうで.教義やもん)ぐらいあってもよりリアルかなぁと思った.
    にしても,脚本と編集上手いなぁ.眺めのいい部屋~といいオサレ系作品って脚本上手くて,そこそこに楽しく視聴できるから困りもんである.

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  • 夫婦円満,心晴天

    「私たちもドロシー(ペットの犬っころ)も年だし,5階までの階段昇り降り大変よね.今のうちにこの家売ってエレベーター付きのマンションに引っ越しましょうよ」から始まる軽いドタバタ劇.ドタバタといっても喜劇的な意味ではなく,部屋の内覧会→価格交渉までが慌ただし過ぎだろ,という事.そして夫婦が出した結論は・・・である.
    作品から漂う夫婦円満オーラが,50過ぎて未だ独身である私には後光のように眩しすぎて,結婚っていいかもという気持ちにさせられるのはナイショ.夫婦の会話が絶妙というか長年連れ添わなきゃこーゆー会話出来ないわな,とやはり独身男性には眩しすぎるのである.脚本さぞかし著名な方だろとIMDBで確認したが?だった.こーゆーステキな会話思いつく人なんだから,どかどか書けばいいのに.
    時折挿入する過去話でイラつく気持ちをリセットかけるのは実生活でも役立ちそう.そしてゾーイの女の子が死霊館でウォーレン夫妻の娘役だったのを知った辺りが本作のハイライト.注目したい女優さんである.

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  • 長尺でもへっちゃらだぜい

    2時間37分.長いよね.劇場視聴だとおしっこが心配級.でも体感としては長い作品とは感じさせない.
    :(;゙゚’ω゚’):サムィィィィィィィーって言ってるだけでエンドロール迎えられる.
    すばらしい世界旅行が大好きな世代にはご馳走な作品.とにかくキャメラワークでウヘェェェの口ポッカァァァであった.冬山で登山しても馬がいればもう安心.原住民の皆様の顔色が一様の青白いのはそーゆー化粧文化があったのか.
    やたらめっぽうにリアル(最大のアンリアルがグラスさんの驚異の回復力なので苦笑だけどね)でOPのインディオとの戦闘.360度どっからでも敵の弾(矢)は飛んでくるもんなんだよ,熊の襲撃法,曇る画面,兎に角喰え等々.このリアルさがすばらしい世界旅行だったんだね.そしてフィッツジェラルドのようにタガの外れた人がテキサス目指すのはこの頃からのお約束だったことを知った辺りが本作のハイライト.
    ちなみにタイトルのrevenantは幽鬼って意味らしい.

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  • 「さす」はSASではなく砂州なのじゃ

    ヴぁぁぁぁぁだーかーらー寒いの嫌いなんだって!どーしてそんなに寒いのに海出るの?波被るの?眠くなるの遅すぎでそ.ほらまたビッグウェーブだよ,ギャアァァァァ━━━━━━(|||゚Д゚)━━━━━━!!!!!!
    実話を基にしてなきゃ「こんな話あるわけなかろう」で終わっちゃう話だけどな.前半の出会いとかダンスのシーンいる?そりゃまぁ,無けりゃ無いでミリアムがただのイタ姫様で終わっちゃうけどな.
    それに比してタンカー船内の熱いこと熱いこと.熱すぎてシャツ一枚にもなるよね.そしてあの人らが世界伝言ゲーム大会に出場したら優勝するな.そしてどうして絶妙のタイミングで絶妙な悪いことが起こるの.まるで映画じゃないか.しかも船内がシッチャカメッチャカになってるのに死者が出なかったのすごいね.まるで映画じゃないか.でも実話だからな.あと足を引っ張る上司問題は永遠のテーマであると強く認識した次第.

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  • チェスの神様の悪戯なる采配

    まず映画としては.構成上手い.冒頭でボビーの奇行を見せて,流れるように両親の共産活動そして本人の天才ぶりと大活躍.こんなハイペースで展開して大丈夫なの?といらぬ心配をした.ソ連人プレイヤーとの最初の試合のあとは症状に合わせるように,奇行の描写を増やしていく.そして実は○○○も・・・
    この流れは素晴らしかった.( ゚Д゚)ウヒョーってね.
    ではボビー本人の事を考えると彼は幸せだったんだろうかと思ってしまった.チェスの神様が,人として当たり前に装備せにゃならん多くをチェスの才能に振り分けちゃったんじゃないの?って思ってしまった.でも最近あーゆー異形の天才っていなくなったね.実存してもネットで炎上して終わっちゃうんだろうけど.

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  • アビーの色白は尊い

    冒頭からで申し訳ないですが邦題改悪裁判開廷です.パケ写詐欺も合わせて懲役18年.むろん執行猶予無しの実刑です.
    最初から低いハードルで視聴すれば,それほど悪くはないんですよ.これ.原題は「不良血脈」.つまりはアニマル・キングダムですが,あそこまで殺伐とはしてない.メスメーカーで元チェス達人の叔父貴が醸し出す柔らかい雰囲気のおかげでしょうか.
    パケ写だとハンナやコロンビアーナみたくキリングマシーンとして教育されたアビーの復讐劇ですが,そんなアクションはない.少なくともアビーにはない.あの充実しまくった下半身でそんな激しいアクションができるはずもない.ハリウッドセレブらしさの微塵も感じさせない充実下半身は大注目です.ちょっとした意識高い系一般女子のほうがよほどスマート体型です.逆に言うと女優なのにあの下半身は妙にリアルで娘役として座り心地がいいのん.
    ストーリーは「緩い」ウィンターズ・ボーン+「緩い」フルリベンジ.言っておくがホントに「緩い」からな!どれくらい緩いかっていうと,やはりアビーの叔父貴であるジェイク・ビジーの口元くらいに緩い.な!緩いだろ.せっかくチェスの話を出したんなら試合に絡めたり,そして亡くなった両親の話をもうちょっと有機的に肉付けなんかしたら(アビーのグダグダな計画に目を瞑れば)かなりいい感じに仕上がった気がする.
    最後に,どーしてアメリカ人ってチャリンコをちゃんと停めないの?

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  • マーシュランド

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    伊勢志摩スペイン村は関係あらへん

    著しくモヤッとボールが貯まった「悪人に平穏なし」もスペイン映画だったが,そーゆー系譜でもあるのか?スペインには?
    驚かされるのは俯瞰で捉えた地表面の模様.最初は絵画かCGだと思っていたが,どーもリアルみたいやね.恐るべし伊勢志摩スペイン村.
    スペインのとある村,行方不明になった姉妹の捜索に乗り出す刑事二人.1980年.まだ民主化して間もない国家.そして因習が残るド田舎.捜査難航.まるでマコノヒーとハレルソンのアレみたいだけど製作は本作が先.開放的な風景とは裏腹に閉鎖的な人々.
    事実を知ったその時視聴者の胸に去来するものは・・・・・・・・・
    まさかのモヤッとボール.なおオヂさんは視聴後様々な方のレビュー読んで「おぉ!」と膝を打つことしばしばであった.

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