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虹マスカラスさん

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  • RAINBOWのラスト・アルバム。メロディアスな名盤

    1983年発表。RAINBOW史実上のラスト・アルバム。
    メンバーはリッチー・ブラックモア(g)、ジョー・リン・ターナー(vo)、ロジャー・グローヴァー(b)、ボビー・ロンディネリ(ds)、デイヴ・ローゼンサル(key)。
    当時のフアンは、こんなに完成度の高いアルバムを出してしまって、今後どうするんだろう。と嫌な予感・懸念があったが、本当に解散してしまった。
    一部でハード・ポップと称されたが、そうは思わない。ポップではなくメロディアス。且つ、全体に透明感・清楚感が漂い、物悲しい情緒が支配する。
    思い出したかの様に、攻めに転じた鬼才リッチーのギター・プレイ。楽曲に魂を吹き込む、素晴らしいジョーの歌唱力。
    デイヴ(key)の貢献度も高く、ハード・バラードの名曲2.Can't Let You Goを筆頭にプレイが秀逸。
    名演・佳曲揃いの名盤。

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  • ロックン・ロールよりになったサード・アルバム

    1978年発表のサード・アルバム。プロデューサーはマーティン・バーチ。
    参加メンバーはリッチー・ブラックモア(g)、ロニー・ジェイムズ・ディオ(vo)、コージー・パウエル(ds)、ボブ・ディズリー(b)、デイヴィッド・ストーン(key)。1、2、3、7曲目でベースを弾くのはリッチー。
    前作で聴けた中性音楽的な旋律、大作曲は影を潜めラジオ向けのコンパクトな曲が並ぶ。アルバムのタイトル通りロックン・ロールよりの色合いが濃くなり、アメリカ・マーケットへの意識が伺える。
    ロニーの発声が綺麗な印象で、2年後のBLACK SABBATH「HEAVEN AND HELL」と、この頃が彼の全盛期に思う。
    サウンド・プロダクションに難があり、音質が悪い点が残念。

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  • ジョー・リン・ターナーが唯一フル参加した作品

    1988年発表。前作Trilogyで強力な歌唱力を誇ったマーク・ボールズを切り、元RAINBOWのジョー・リン・ターナーを迎え入れた本作。流石にジョーの存在感・貢献度は際立っていて、イングヴェイのギターと対等に渡り合い、存分に高いポテンシャルを発揮。
    交通事故の影響でイングヴェイのプレイには精彩さが無いが、のちのアドリヴには傾倒しておらず、まだまだ神の域にあった。ライト・ハンドやフィンガー・スクラッチ、ワウワウを使ったカッティングを用いて、所々で好センスを発揮。この後の彼はお座なりなプレイに比重が傾き、指も動かなくなる。
    ガンズのデビュー・アルバムのミックスを務めたスティーヴ・トンプソン&マイク・バービエロの起用も成功、サウンドがダイナミックで各パートの分離が良い。スリリングでハードなナンバーとメロディアスでキャッチーなナンバーが程よく混合。厳格な雰囲気・異常な緊張感が漂い、完成度が高い。

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  • 正統派ハード・ロック。RAINBOW初期の名盤

    1976年4月発表。RAINBOWの通算2枚目。プロデューサーはマーティン・バーチ。前作1stアルバムはリッチーとELFが合体した感のあるメンバーだったが、本作ではリッチー・ブラックモア(g)、ロニー・ジェイムズ・ディオ(vo)以外は一変。ジミー・ベイン(b)、コージー・パウエル(ds)、トニー・カレイ(key)という顔ぶれになっている。
    魔術・占いに精通するリッチーの趣向が歌詞に出たオープニングを飾るTAROT WOMAN。
    当時のアンコール・ナンバーでリッチーがストラトを叩き壊していた3曲目STARSTRUCK。
    大作の5曲目STARGAZER~6曲目A LIGHT IN THE BLACK。本作随一の聴き所。この大作2曲は楽曲こそ独立しているが、歌詞が繋がっている。ビラミッドを建てる奴隷達の切実な心情を歌詞にしている。コージーの凄まじいドラミングが炸裂。
    当時のメンバーが信念・本意「本当にやりたい事」を音楽に反映させ、最高峰のパフォーマンスをもって完成させた作品。

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  • ポール・ロジャース随一の熱唱が聴けるアルバム

    1973年1月発表。アルバム・チャート最高位は全英で第9位、全米で第47位。先行シングル(72年11月発表)のWishing Wellは全英で第7位を記録した。メンバーはポール・ロジャース(vo)、山内テツ(b)、サイモン・カーク(ds)、ラビット(key)。前年に再加入したギターのコソフは健康上の理由で再度バンドから離脱、代わりにウェンデル・リチャードスン、スナッフィ・ウオルデンらをサポートに呼んでいる。この作品ではFREEサウンドの象徴だったコソフのギター、アンディ・フレイザーのベースも聴く事が出来ないが、その分ポール・ロジャースのヴォーカルが楽曲の中心にあって、素晴らしい歌唱を聴かせている。派手さは無いが、味わい深い名作。しかし、もう慣れましたが・・・ジャケット・デザインが簡素。

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  • 夢の顔合わせを台無しにしたサウンド・プロダクション。

    マイケル・シェンカー・グループ通算2枚目のスタジオ・アルバム。マイケルの他のメンバーはゲイリー・バーデン(vo)、クリス・グレン(b)、コージー・パウエル(ds)、ポール・レイモンド(key)。この作品の要は何と言ってもハード・ロック界屈指のドラマー、コージー・パウエルが参加している事だろう。しかし、ロン・ネヴィソンのプロデューサー起用が完全に裏目に出た。奥行きが無くドンシャリ気味のサウンド、スカスカの音圧・・・デモ・テープをそのままレコード化へ踏み切った様な水準。コージーは当時「サウンドを削り過ぎて平坦な音になってしまった」と苦言を呈している。ゲイリー・バーデンの歌メロにも難があり、高域が苦しく、声域の狭さを露呈してしまった。
    マイケルとコージーという夢の顔合わせ。佳曲揃いで並みのアルバムでは無い事は、確かなのだが。不本意なサウンド・プロダクションでポテンシャルが発揮出来なかった事が、真に残念。

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  • 第3期DEEP PURPLEの名作

    1974年発表。メンバーはデイヴィッド・カヴァデール(vo)、リッチー・ブラックモア(g)、グレン・ヒューズ(b、vo)、ジョン・ロード(key)、イアン・ペイス(ds)。デイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズという異なる個性のヴォーカリストの競演が素晴らしい作品。LOVE DON'T MEAN A THING、HOLD ON、HIGH BALL SHOOTERでは両者がぶつかり合い、高いパフォーマンスを誇る。更には、グレン・ヒューズの真価が発揮された奇跡的なHOLY MAN、デイヴィッド・カヴァデールの情緒性豊かなヴォーカルと、リッチー・ブラックモアの泣きのギターが心を打つSOLDIER OF FORTUNEと名曲揃い。リッチーのギターはバッキングに徹している感があるが、HOLD ONでのロイ・ブキャナン風の珍しいギター・ワークや、THE GYPSYでのメロディアスなプレイと聴かせ所が多く、流石。この後、音楽性の違いからリッチーは脱退。中心メンバーが欠けたバンドは第4期目を迎える。

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  • ランディ・ローズが名声を挙げた奇跡の名盤

    BLACK SABBATHを脱退したオジー・オズボーンの1stソロ・アルバム。オジー以外のメンバーはランディ・ローズ(g)、ボブ・ディズリー(b)、リー・カースレイク(ds)、ドン・エイリー(key)。ランディ・ローズは全曲で作曲に関わっており、プレイ面でもバンド・サウンドの要になっていた。変幻自在なリフが印象的な1.I DON'T KNOW、疾走感溢れる2.CRAZY TRAIN、哀愁のメロディーが胸を打つ3.GOODBYE TO ROMANCE、クラシカルなアコースティック・ギターのソナチネ4.DEE、退廃で狂気的な5.SUCIDE SOLUTION、ギターソロがドラマティックな6.MR.CROWLEY、独創的なギターリフが格好よい7.NO BONE MOVIES、ベートー・ベンのピアノ・ソナタを彷彿とさせる劇的なギターソロの8.REVELATION(MOTHER EARTH)、ベースラインが印象的な9.STEAL AWAY(THE NIGHT)。どの曲も名演揃い。歴戦の兵の中に在っても、ランディの貢献度・存在感は際立っていた。

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  • 1982年発表の2ndアルバム

    1982年発表の2ndアルバム。ジャケットにはラズルが写っているが、レコーディングに参加しているのはジップ・カジノ。オープニングを飾るのはライヴでも定番だったノリの良いMOTORVATIN'、アンディのバックコーラスとマイケルのハモリがイカす明るくも哀愁を帯びたDON'T FOLLOW ME、コーラスが印象的なVISITOR、アンディのギターが支離滅裂でありながら格好良いTEENANGELS OUTSIDERS、疾走感がありドライブ中に聴きたいM.C.BABY、退廃的だがメロディが優しいNO LAW ORDER、日本の女性の事を曲にしたロックン・ロールの名曲ORIENTAL BEAT、ほのぼのとしたLIGHTNIN'BAR BLUES。トータルでは他の作品に及ばないが、彼等らしいロックン・ロールの佳曲が揃う。マイケルのサックスが多くフューチャーされている事も特徴。

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  • 儚くも散ったHANOI ROCKSの全盛時に作られたアルバム

    アンディ・マッコイの書く曲からはアメリカ進出への意欲が感じられ、よりロックン・ロール寄りになった印象。演奏面でもマイケル・モンローのヴォーカルが格段に成長しており、野太く音域も増した。加入したラズルの貢献度は高く、バンド全体のポテンシャルを次のステージに導いた。今作の成功が大手レコード会社の争奪戦を呼び、アメリカ進出を果たす訳だが・・・。ケレン味のあるアコースティック・ギターが印象的なSTRANGE BOYS PRAY WEIRD OPENINGS、余りに有名な名曲中の名曲MALIBU BEACH NIGHTMARE、ラズルの大太鼓の如く剛のドラムスが炸裂するTOOTING BEC WRECK、アンディのギターが鳴きまくる叶わぬ恋を唱ったUNTIL I GET YOU、哀愁を帯びた美しいメロディーが胸を打つBEATING GETS FASTER、傷心的だが爽やかなICE CREAM SUMMER、エキセントリックなBACK TO MYSTERY CITY。佳曲が多い。この作品は、あの頃の彼等の魅力と輝きに満ち溢れている。

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  • 貴重なデモバージョン収録。80年発表の1stアルバム

    プロデューサーはロジャー・グローヴァー。レコーディング・メンバーはマイケル・シェンカー(g)、ゲイリー・バーデン(vo)、モ・フォスター(b)、サイモン・フィリップス(ds)、ドン・エイリー(key)。スタジオ入りを前に、UFO時代から健康を侵していたマイケルは入院。この間オリジナル・メンバーだったビリー・シーン(後にMR.BIGでも有名なベーシスト)、デニー・カーマッシー(ds。元MONTROSE)が脱退という経緯も。些か強引で、苦しそうな歌唱を聞かせるゲイリーだが、本作での楽曲との相性が一番優れていた様に思う。ベーシックながら作り込まれた正統派なサウンド。磨き過ぎずに的を得たプロデュース。と、安定度では本作が代表作か。尚、このCDには貴重なデモ・バージョンが収録されている。蛇足ながらCry For The Nationsのラジオ・エディットと、ライヴの2曲の、計3曲は当時12インチEPとして発売されていた「HALF LIVE」からの完全移植。

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  • オリジナル版とリミックス版、両方聴けてお得。通算4作目

    1983年9月に発売された本作には2種類のミックス違いが存在する。レコーディングを終えたマイケルは、アメリカへの本格進出を展望にニューヨークへ飛ぶ。大手マネージメント、レーバー&クレブス(エアロスミス育ての親で知られる)に接近する為だった。レーバー側は契約を引き受ける条件として二つの提案を出す。本作をリミックスする事、もう一つはサイド・ギタリストを加える事。この条件をマイケルが承諾、リミックスに踏み切る。が、ここでも不可解な事態が起こる。サイド・ギタリストとして加入した筈のデレク・ホルムズが、STILL LOVE THAT LITTLE DEVILでヴォーカルを取っているのだ。どうもデレクは最初からヴォーカルとして送り込まれた可能性が強い。要求に従い切れなかったマイケルがゲイリー・バーデンを追い出さず、この混乱とした事態が浮上したのでは無かろうか。貴重なオリジナルが完全体で聴ける、このCDは実に有意義な存在。

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  • VAN HALENの1978年デビュー作

    1978年発表。プロデューサーはテッド・テンプルマン。地元のパサディナからハリウッドに進出してからの彼らの躍進は凄まじく、L.A.地方で一躍名の知られた存在になった。そんな彼らに、いち早く目を着けたのがワーナー・ブラザーズ・レコードだった。会長モ・オースティンに「VAN HALENの素晴らしき才能に、並々ならぬ期待と惜しみの無いバックアップを約束しよう」と言わしめた。ローカルバンドからの境遇が一変、そんな流れで間もなくレコーディングを開始し、完成したのが本作。
    エドワード・ヴァン・ヘイレンのギタープレイは創造的なメロディーを奏で、これだけの弾きまくりで、お座なり感が無いから大したもの。デイヴィッド・リー・ロスのハスキーだが野太い歌声は、強烈に存在感を主張。このパフォーマンスのぶつかり合いが異常な迄の緊張感を生み、バンドのポテンシャルを仰々しい迄に高めている。始終聴き所が多く、名盤。

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  • ゲイリー・ムーアがフル参加した79年作品

    1979年4月に発表されたゲイリー・ムーア参加の作品。パリはパテ・マルコーニEMIスタジオでレコーディングされた本作。
    YOUGHEST STREET IN TOWN、ROISIN DUBH (BLACK ROSE)A Rock Legend、等彼の持ち込んだアイリッツュ色の濃い楽曲が新たなTHIN LIZZYの魅力を導き出した。
    しかしゲイリーは同年7月4日、サンフランシスコで行われたデイ・オン・ザ・グリーン・フェスティバルを最後に失踪、そのままバンドを脱退している。結局、彼がTHIN LIZZYにフル参加したのは、この一枚のみに終わる。
    全9曲佳曲が揃う。甦った中世の精鋭バイオリン弾きの如く、楽曲を昇華させるメロディアスな速弾きは凄まじい。

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  • THIN LIZZYの最高傑作と称される作品

    レコーディングは1976年1~2月、ロンドンはランポート・スタジオ(ザ・フー所有)にて。プロデューサーはジョン・アルコック。
    同年3月にリリースされ、全英LPチャートで10位を記録。また、シングルカットされたRANNING BACKが全英シングルチャート8位(76年4月)、同じくシングルカットのTHE BOY ARE BACK IN TOWNが31位(76年7月)を記録している。因みに後者はBON JOVIも後にカヴァーした曲(邦題:ヤツらは町へ)。ベトナム戦争に出征していた、街のワル達が帰って来たという歌詞で、1991年湾岸戦争時には、戦場から帰還する兵士を讃える歌として、全米でリバイバル・ヒットした。
    ツイン・ギターを聴かせるブライアン・ロバートソンとスコット・ゴーハムの絶妙なプレイ。小技・大技を持ち合わせるブライアン・ダウニーのドラムス。強力な演奏面・粒揃いの楽曲と、非常に完成度が高い。

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  • サザン80年代の名盤

    3曲目:ミス・ブランニュー・デイ 以降もライブのレパートリーに欠かせない。
    5曲目:あっという間の夢のTONIGH シュールな歌詞も、軽快な曲調が耳に心地好い。
    6曲目:シャボン 原由子ボーカル。ほのぼのしたメロディも、これまた歌詞がせつない。
    7曲目:海 名曲中の名曲バラード。儚くも美しいメロディが胸を打つ。
    9曲目:女のカッパ 鈴虫の音色、ベースで幕を開ける格好よいナンバー。
    12曲目:Dear John モダンジャズ的なナンバー。トロンボーンが情緒的。

    上記以外にも佳曲が揃う。曲の配置、アルバムを通してのパフォーマンスが優秀。この後の鎌倉以降、サウンドは実験的になり、より曲調もバラエティ豊かになった。ベーシックなサザン・サウンドを聴くなら、このアルバムです。何回聴いても飽きません。ドライブのお供にも最適。

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  • ジョン・サイクス加入のラストアルバム

    1983年3月発表。プロデューサーはクリス・タンガリーディス。TYGER OF PANTANGの若きギターヒーローだったジョン・サイクスを迎い入れてのアルバムであり、THIN LIZZYにとってのラストアルバム。この頃のT.LIZZYは様々な問題を抱えていた。NO.2のスコット・ゴーハムは、中心メンバーのフィル・ライノットのドラッグ問題を懸念し、遂に解散という選択肢を持ち出す。フィルは支え続けてくれたファンのため、後1枚のアルバムを出す事で、解散を承諾。ジョン・サイクスは全てを察した上で加入要請を引き受けた。ジョン・サイクスが書いた曲は5曲目COLD SWEATのみだが、スコット・ゴーハムの影が霞んでしまう程にギタープレイが凄まじい。それ迄のブリティッシュ・ロック的な味わいは希薄になったが、メンバー間最後の熱演から緊張感・切実感が、ひしひしと伝わってくる。T・LIZZYらしくは無いが、サウンドの完成度は高い。

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  • 故ロニー・ジェイムス・ディオの歌唱が素晴らしい。名盤

    1980年に発表された新生BLACK SABBATHの第1弾。プロデュースはマーティン・バーチ。
    79年に離脱したオジー・オズボーンに代わって、元RAINBOWのロニー・ジェイムス・ディオが加入。トニー・アイオミの独創的なギターリフに、屈指の歌唱力を誇るディオのヴォーカルが炸裂。この組み合わせが、突出したドラマティック・サウンドを生み出し、オジー時代からのファンは賛否両論の議論を巻き起こす。そのノスタルジーを断ち切るだけの完成度の高さ、説得力を持つ本作。今迄の時代と完全に一線を引く事に成功し、自立した輝きを放つ。
    ロニーはRAINBOW脱退後、MSG、URIAH HEEP、SWEET、と幾多の加入要請が来ていたと言う。最もこの時期は彼のキャリアでも全盛で、本作での歌唱力は随一。美しく、力強い。

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  • UFO/現象

    CD(通販)

    劇的な変身を遂げた名作

    マイケル・シェンカーをSCORPIONSから引き抜き、クリサリス・レーベルに移籍してからの、記念すべき1作目。74年5月リリース。ブロデューサーはレオ・ライオンズ。ミック・ボルトン、バーニー・マースデン(のちにWHITE SNAKEに加入)と、加入させたギタリストが立て続けに失踪。かつてドイツはハンブルグを主戦場にしていたUFOは、度々前座を務めるSCORPIONSのマイケル・シェンカーなる新鋭ギタリストに目をつけていた。引き抜き交渉に失敗したフィル・モグは半ば強引に英国へ連れて行く。マイケルはまだ英語が話せず18歳だった。孤独に陥ったマイケルは、曲作りに没頭。自虐の精神で音楽に自己を確認する手段しか見出せず。このアルバムの10曲中、8曲に彼の名前がある様に、最初から如何に、UFOにとって大きい存在だったかが分かる。
    当時のマイケルが自己を投影したかの様に、本作は哀愁のメロディに支配されている。しかし何処か優しく、儚げで、美しい。

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  • マイケル曰く作品名「猿」

    本作はバンド通算6枚目にあたり、マイケル・シェンカーが加入してからの第3弾。本国イギリスのみならずアメリカで名の知れたバンドになったUFOは、本作で一層のアメリカ進出を目指す。
    この作品から加入したキーボード奏者のダニー・ペイロネルの影響もあり、曲の性質がロックン・ロールよりになる訳だが。これがマイケルの音楽的方向性を逆撫でし、バンドの主導権を握るフィル・モグとの衝突を生んでしまう。結局、マイケルの訴えを尊重したフィルは、早々とダニーをクビにしてしまう。
    そんな複雑なアンサンブルを背景に作られた本作。ロックン・ロール、カントリー、アップテンポと様々な曲調が並び、バラエティーに富んでいる。しかも全曲共にクォリティが高く、文句の付けようが無い。まるで幕の内弁当の如く、色々な味わいが楽しめる。ダニーの貢献度は高い。この作品をUFOの代表作に挙げる人も少なくはない。

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