キング・オブ・エジプト （ブルーレイディスク）

エジプト神話を豪壮華麗なCG映像により映画化した、初の試みではないだろうか。
そもそもエジプト神話というものは、我々日本人は知っているようで意外と知らないものである。
有名な伝承では、オシリスの無残な最期が有名である。弟のセトにバラバラにされ、各地に
バラまかれたため、妻のイシスが甲斐甲斐しくすべての死屍を集めようとするのだが、
秘部だけが何故か見つからないという、そこのオチはこの映画では表されていないのだが、
ともあれ、通説通り、オシリスはセトに殺され、太陽の王子ホルスはオシリスより移譲される
はずの王位をセトに奪われてしまう上に、全てを見通すという片目も取られてしまう。
と、そこからは名も無き盗人の青年が史実にない大活躍をするのだが、
太陽神ラーは宇宙ステーションで、宇宙の外敵から地球を護っているとか、
古代エジプトの神々は血管には黄金が流れていてセイントのように甲冑姿に変身することができたりと、エンターテイメントである。

そもそもイシスは神性としては永遠の処女であり、オシリスの死後、処女のまま神（ホルス）を身籠ったとされている。
これは後々の神話にも何度も引き写されているところであろう。

あと、この映画内で笑止千万なのが、　　当時の金持ち達が、金銀財宝の保有量により、死後の楽園へ行ける
というシステムになっており、生前の経済的富が死後に引き継がれることになっているのだが、
現実では誰もが知っている通りそんなことはありえないのである。
人間は、　どう頑張っても最後に必ず、　死ぬ　のである。　　墓場に金を埋めても、その先へ
それを持っていくことは出来ないのだ。　残念ながら・・・・・・・・・・

それと、付け加えておくと、　太陽の様な小さい恒星では、ゴールドは生成されない。
金やウランは、超新星爆発によってできた重い中性子星から発生するのである。
だから、　　どんなに金など　　重い元素を　集めた所で、
意味など、　　　　　　無いのである。。

そんなにゴールドが欲しければ、　　超新星爆発や　　中性子星を　探索に行けば良かろう・・・・・
それが生きる意味なのだと、　　思うのであればである。