第6話 執事喫茶にお帰りなさいませ

互いにライバル意識を燃やす鳴羽と桜庭。お嬢様に合わせチャームポイントでもあるメガネを変え、自分の個性を出している桜庭に対し、常に冷静で優雅にお嬢様と接している鳴羽。そんな二人がお嬢様をめぐりバトル勃発...

ジャジャ馬でお嬢様らしからぬ態度の雅に4名はいつも手を焼いていた。待ち合わせをしているという雅の隣の席では静奈のバースディパーティーが行われていた。ケーキを前に友人たちと嬉しそうに微笑んでいる静奈を見...

いつも周一と二人で訪れる梢の左手薬指には指輪が光っている。梢は人気マンガ家として忙しい日々を過ごしていた。「職業病みたいなもので」と謝る周一をよそに新たなキャラクター作りの参考にと通りかかった繭乃を捕...

憧れの鳴羽に案内された島悠美恵。お嬢様の中ではとてもおとなしく、目立たないほうだが今日はどことなく寂しい雰囲気で店内や鳴羽を見つめる悠美恵。その様子を心配そうに見つめる4人― その時、フロア内にガチャ...

コモンローズには数年に一度、査定の上英国に留学するシステムがあった。先輩フットマンが更なる上を目指し英国に旅立ったと聞いている小田切は執事の黒美崎が大旦那様に呼ばれたと聞きハッとする。英国留学を知った...

1週間フットマン研修のためにやってきた草笛。彼の教育係として黒美崎が推薦したのは繭乃だった。ガチガチに緊張している草笛に深夜遅くまで指導する繭乃。自分が研修時代に小田切から教えてもらったことを思い出し...

繭乃と彼の後見人として黒美崎がコモンローズを旅立ってから数カ月。コモンローズには新しい執事・一条がやってきていた。そんなコモンローズで最近風変わりなことが流行している。‘フットマンのお尻を触ると願いが...

年に一度の「コモンローズ」クラシックコンサートの日。今年も予約で満席となり小田切、鳴羽、桜庭、繭乃、そして雪江はそれぞれの楽器を今日のために練習を重ねていた。鳴羽には1つ気になっていることがあった。

コモンローズを買収したいという女性が現れた。あちらこちらで強引な手口で企業買収をしている美由紀だったのだ。コモンローズに来るなり店内を見てまわる美由紀。既に買収の話は大旦那様に話してあり、彼より許可を...

とある閑静な住宅街の一角にある執事喫茶「コモンローズ」。執事の黒美崎の指示の下フロア統括の小田切、卒のない鳴羽、ツンデレキャラの桜庭、まだまだ頼りない繭乃とドアマンの雪江がお嬢様にお仕えしている。先輩...