遺恨あり 明治十三年 最後の仇討 江戸城の無血開城から間もない慶応4年5月。秋には明治と年号が改められる武家社会終焉の年。九州の山深い小藩、秋月藩でその事件は起きた。その夜、秋月藩の執政・臼井亘理の屋敷に同藩の過激攘夷派の藩士の集団‘干城隊’が侵入。亘理の首をとり、その妻・清を惨殺したのだ。開国派のリーダーである亘理を気に食わない攘夷派の秋月藩国家老・吉田悟助がそそのかしたのだった。物音に気付いた亘理の息子・六郎は、父のもとに駆けつけるが、そこで目にしたものは両親の惨い遺体と、暗い部屋の隅にぼう然と座っている、幼い妹の姿だった…。 | | レンタルはこちらから - 種類
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近来の時代劇でも文句なしの傑作。
復讐劇だが脚本、演出、音楽、役者どれも素晴らしく、
こんな重いテーマを真摯に作った制作チームに拍手を贈りたい。
現代劇では大げさな演技が鼻につく藤原だが、今作では
抑制を効かせ深い哀しみを背負った若者を見事に演じきっていた。
特に山岡鉄舟(北大路欣也)との殺陣の演技は
殺気と気迫にあふれ、胸が苦しくなるような緊張感であった。
こんな骨太な時代劇こそ多くの人に観てもらいたい。
iceman NYさん-2011-07-25-DVD/CDレンタル
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