アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男 1950年代後半のドイツ・フランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに逃亡中のナチス親衛隊中佐・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツの法廷で裁くため、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をモサド(イスラエル諜報特務庁)に提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党による妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった……。 サンプル画像 【この作品のサンプル画像は拡大表示されません】 | | レンタルはこちらから まとめて借りると50%OFF! 498円249円 月額会員ならまとめ借りで 55%OFF! - 通常料金
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孤独に戦うシブい男。
アクション・エンターテイメント・感動を盛り上げる情感演出はなし。
中年のたるんだ体形、白髪、度の強い眼鏡。
たびたび癇癪を起す男。
検事フリッツ・バウアー。
だが、シブい。
孤立しても孤独に戦い続ける男。
検事の属する政府や検察機関でも孤立。
なぜなら、
ナチス親衛隊の元軍人や元高官の多くが、
戦後ドイツ政府の要人・官僚として現役で働いてるからだ。
ナチス戦犯を追うバウアーに協力するがわけない。
部下は冷淡。
関係する官僚はバウアーを監視、
ことあるごとに妨害。
謀略を用いて陥れようとする。
バウアーにとって
近づいてくる誰が敵なのかは分からない。
謀略のカーテンが何重にも重なって主人公を取り囲む。
1枚のカーテンをめくっても、次のカーテンがかかっている。
バウアーは葉巻をくゆらせながら、
時に沈思、時に癇癪をおこしてどなり、咳き込む。
それでも戦い続ける。
映画BGMはサクソフォンの静かな独奏。
映画撮影には細かく技巧が駆使される。
照明や画像の粒子の粗さまで使い分けが徹底している。
鑑賞者の情を煽らない。感動させようとする盛り上げをしない。
でも質の高い映画を噛みしめさせる。
そういう意味でレベルの高い映画。
バウアーの会話のやりとりは
癇癪を交えつつも、緩急があり、計略がある。
映画の鑑賞者にも裏読みが必要になる。
冷戦のスパイ小説のようなストーリー。
辛口ビターな小説のような。
夜更けに独り静かに鑑賞するのにオススメな映画。
ローンサバイバーさん-2024-01-15-DVD/CDレンタル購入・利用済み
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