青い鳥 重松清の同名短編を阿部寛主演で映画化したヒューマン・ドラマ 前学期、いじめられていた男子生徒・野口が起こした自殺未遂で揺れていた2年1組に、新学期初日、一人の臨時教師が着任してくる。その村内という男性教師は吃音だった。うまくしゃべれない分‘本気の言葉’で生徒たちと向かい合う彼が初めて生徒に命じたのは、倉庫にしまわれていた野口の机と椅子を、教室の元の位置に戻すことだった。そして毎朝、その席に向かって「野口君おはよう」と声をかけ続けた。 ©2008「青い鳥」製作委員会 | | レンタルはこちらから - 種類
|
「忘れるなんて、卑怯だな」
イジメが題材の作品は結構ありますが、この作品は事件後の話なので直接的なシーンはありません
被害者を描くのではなく、加害者・傍観者・学校・父兄の責任に焦点を当て問い正す珍しい作品でした
…転校しても生涯心に傷を負い続けるイジメられた側
…建前だけの反省文で、呵責に苦しむ事も無く何事も無かったの様なイジメた側とその周囲
この理不尽な被害者と加害者の心の在り様に一石を投じる村内が印象的でした
転校した生徒の机に挨拶し続ける事で、忘れてはいけない事なんだと心に刻む気持ちが伝わります
イジメられた子と同様の苦しみを感じ後悔し続ける事こそが、本当の責任の取り方なのだと訴えかける様です
現実的に完全な解決方法が無い問題だけに、どうしても最期に中途半端感は残りますが心に残る作品でした
難解な役だと思いますが、阿部寛さんの独特な演技と雰囲気がすごく魅力的です
勿忘草さん-2009-07-28-DVD/CDレンタル
9人が参考になったと投票しています。
心の中の責任
多感期である中学生時代のいじめ…みんな何気ないつもりだった。
いじめは単に暴力や言葉だけではない「心の中の気持ち」も
相手にとってはいじめになる…ことを教えてくれる作品です。
吃音臨時教師・村内役の阿部寛が、静かないい演技を見せてくれています。
また、今の教育現場の「臭いものにフタの事なかれ主義」や「体裁主義」の現状もあらわにされています。
「本気で言った事は本気で聞かないと駄目なんだ…」
「反省し後悔し謝って、一からやり直すなんて卑怯だろう…?」
「苦しんでる声を聞こうとしないのが、いじめなんだ…」 この言葉は、全部が胸に突き刺さりました。
ラストがもう少し抑揚があればもっと良かったが、視聴者それぞれが考えることの方を取ったのでしょう。
エンディング曲の「さなぎ」は、涙があふれる哀しく切ない名曲ですね。
ぺピーさん-2010-07-05-DVD/CDレンタル
7人が参考になったと投票しています。
自分はどうだろう?
本作は学生よりも大人が見るべき映画じゃないかと。。。
決して明るい映画じゃないです。
でも見ておいたほうがいい映画です。
ランブルフィッシュさん-2009-10-13-DVD/CDレンタル
4人が参考になったと投票しています。
確かに、いい作品なんだけど …
どうもrealityが感じられず、最後まで
「なんななぁ … 」という気分で鑑賞。
守旧派(?)のジャージ姿の先生の人
物造形が、「いかにも守旧派」という
タイブに類型化されていて、??
生徒たちも、なんか賢いというか聡
明というか ― こんなにシッカリした
中学2年生って、いるの?
原作(未読)は短編ということで、かな
り膨らましての映画化かと思うけど、
突然現れ、さっと去っていく西部劇テ
イスト(?)のこの作品、fantasyなのか。
だとすると、結構(?)佳作。
この監督の「花のあと」は、非常によ
かったです。
輪外さん-2011-02-01-DVD/CDレンタル
3人が参考になったと投票しています。
・・・
教育実習の先生に宛て、一晩中掛けて手紙に思いを綴った。
先生は実習最後の日、大きな太い字で書いた手紙を僕にくれた。
それは、ずっと、大人になるまで、僕の「お守り」になった。
この作品を観て、あの頃のことを思い出した。
そして、感謝で胸が一杯になった。
僕は、あの先生に出会って、本当に良かったな・・・と。
ぼんぞーさん-2009-11-06-DVD/CDレンタル
3人が参考になったと投票しています。
難しいテーマなのに
温かさのなかにも厳しい現実を見つめる目を持った作品です。
たけゆうさん-2009-10-26-DVD/CDレンタル
2人が参考になったと投票しています。
「大人はみんな14歳だった」
すべての人の心に残るモノがきっとあると思います。
- Paradise Road -★さん-2009-10-23-DVD/CDレンタル
2人が参考になったと投票しています。
誰にでも身に覚えが…
どれも陰湿なイジメと不誠実な対応に、憤りを感じさせる物ばかりだった。
でも、この作品はイジメが解決(?)した後なので、不快な思いをしないで済んだ。
クラス全体が気付かないうちに、加害者になってしまう。
被害者は見かけ以上にダメージをうけている。
いつでも、どこでも起こりうる事だと思う。
無神経でいる事が一番、罪なのかも知れない。
一生、忘れない仕打ちをした事の責任として、一生、忘れてはいけない。
心に突き刺さる言葉だ。
阿部寛主演とあるが、どちらかと言えば脇役的な存在だと思う。
イジメがあったというクラス全体が主役なのだろう。
俳優の名前に依存しない、しっかりした内容の作品だ。
結末は、わりと意外な感じ…。
わいどれしーばーさん-2009-10-21-DVD/CDレンタル
2人が参考になったと投票しています。