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将軍たちの夜

将軍たちの夜
貸出開始日: 2004/07/28 旧作
製作年: 1966年
製作国: アメリカ
収録時間: 144分
出演者: ピーター・オトゥール オマー・シャリフ ドナルド・プリーゼンス トム・コートネイ
監督: アナトール・リトヴァク
制作: サム・スピーゲル
脚本: ポール・デーン ジョセフ・ケッセル
原作: ハンス・ヘルムート・キルスト
詳細: 音楽:モーリス・ジャール
字幕: 日本語字幕/英語字幕
音声: モノラル/オリジナル/ドルビーデジタル/英
シリーズ: ----
メーカー: ソニーピクチャーズ
ジャンル: サスペンス 戦争 ミステリー シリアス
品番: n_606rdd10199
平均評価:レビューを見る

42年のワルシャワで、一人の女性が殺害されるという事件が発生、容疑者として3人のドイツ将校が浮かび上がる。捜査を担当したグラウ警部(O・シャリフ)は、タンツ将軍(P・オトゥール)に目を付けるが……。戦時下の異常な犯罪を描いた心理サスペンス。

 
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種類
DVD
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ユーザーレビュー

平均評価3.6

総評価数5(5件のコメント)

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  • 1
  •  狂気の眼

    ピーター・オトゥールの名演技、
    いつにこれにかかっている。
    他の役者だったら凡作になっていただろう。
    狂気をはらんだ眼、ナチズムの異常さと、
    重ね合わさったオトゥールが、名画を渉猟し、
    娼婦を○○していく。
     追いかけるオマー・シャリフも、それなりに魅力があるが・・・。
    「アラビアのロレンス」のコンビだが、この作品では
    オトゥールあってのシャリフ。
     難は、他の将軍たちの魅力がとぼしい点か。

    wolfgungamadeusさん-DVD/CDレンタル

    6人が参考になったと投票しています。

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  •  ネタバレピーター・オトゥールの鬼気迫る演技に魅了される作品

    ※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
    1942年の冬、ナチス占領下のワルシャワで一人の女が惨殺される。
    捜査にあたったドイツ軍の少佐は、証人への尋問などから容疑者を三人のナチス将軍に絞り込むが、犯人を特定する前に、パリへと飛ばされてしまう。

    それから二年後、ドイツ軍が占領したパリで、またもや娼婦が惨殺された。
    二年前に捜査を担当したオマー・シャリフ扮するドイツ軍少佐は、いっそう闘志を燃やし、連続殺人犯を追っていくが。

    この物語の舞台は、ポーランド、フランス、ドイツと拡がり、時間的な流れも含めてスケールも大きく、それに伴って登場人物も実に多彩で、この忌まわしき時代の混沌が、迫真性を持って描かれ、緊迫感に満ちている。

    この映画で描かれるのは、容疑者の将軍の一人であるピーター・オトゥール扮するタンツ将軍の異常ぶりを示す”恐怖の人間像”だ。
    戦場にありながら、部下の手袋の染みさえ許さない、この男の世界観においては、隣国の人々もユダヤ人も娼婦もゴミでしかないのだ。
    そして、ゴミは一掃されるべきだと妄信している、サイコ的な恐ろしさ。

    戦争は、そんな彼の異常性を解き放つ舞台になるのだ。
    将軍という地位を利用して、街という街を破壊し、敵を無残にも殺戮し、なおそれでも足りずに、深夜ひそかに女性を求め、惨殺していく。

    このサディスト的なタンツ将軍が、パリのルーヴル美術館でゴッホの自画像と対峙するシーンは、まさに背筋も凍るほどの凄さだ。
    狂気にかられて、自分の耳を削ぎ落とした直後のゴッホ像は、まるで彼の内面と共鳴しているかのようで、底知れぬ怖さが私の心を射抜いていく。

    ピーター・オトゥールの鬼気迫る演技は、私の心を掴んで離さない。
    そして、この映画の複合的で奇妙な面白さの要因になっているのは、この事件を追うドイツ軍少佐の異様なほどの執拗さだと思う。

    彼は上官である将軍たちを少しも恐れず、是が非でも殺人罪で検挙したいとの一念に凝り固まっていて、戦況が自国であるドイツに不利になってきても、意に介さないどころか、国防軍によるヒトラー暗殺未遂事件が起こっても、全く関心を示そうとはしないのだ。

    そこには、正義を追求するという以上の何かしら尋常ならざるもの、犯人の異常さとも通底する、ある種の不気味さが感じられるのだ。

    このように、この映画は観る角度を変えることで色々な見方の出来る、そんなスリリングな作品でもあるのだ。

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  •  戦争ミステリー

    戦闘シーンはあまり多くなく、
    前半にワルシャワ市街でのレジスタンス勢力一掃のシーンがあるのみ。
    でもこれは中々の出来で、
    火炎放射砲や戦車迫撃砲が唸りをあげてビルを破壊する場面は迫力満点。
    基本はミステリーで、
    冒頭からスリラーサスペンスのヒッチコックタッチ。
    殺人事件当日にアリバイのない将軍が3人いて、
    さあ誰が犯人だという出だし。
    で、オマー・シャリフ扮する少佐が捜査を進めるうちに・・・。
    まあ犯人はバレバレですが、
    この作品のテーマは二つあって、
    監督自身がウクライナ出身のユダヤ人で、
    ナチスを懐かしがる風潮に対する危惧(エンディングに象徴される)と、
    人格形成が生来のものなのか又は戦争によって歪められたものなのか?
    という点。
    欧州演技派の名優が打ち揃ったようなキャスティングで、
    特にドナルド・プレザンスとチャールズ・グレイは、
    この後ボンド映画で同じ悪役ブロフェルドを演じた者同士の競演。
    ピーター・オトゥールとオマー・シャリフは「アラビアのロレンス」組、
    トム・コートネイとオマー・シャリフも「ドクトル・ジバコ」組。
    クリストファー・プラマーはロンメル元帥役で、
    刑事役にフランスのフィリップ・ノワレも出て来ます。





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  •  意外に面白い

    画面が暗く、ヨーロッパ人の顔が皆同じに見え、1960年代から1940年代を回想するシーンも時代の見分けがつかずで、最初は飛ばして見てました。でも、パリ見物のあたりから何だかドキドキしてきて、飛ばさず最後まで見て犯人が分かったところで、もう一回最初から見ました。ストーリーも意外に面白いし、殺人シーンや死体を映さないのは古い映画ならではなので良いと思います。歴史を知っていたらもっと楽しめると思います。

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  •  気持ち悪い

    傍からは、最も若い将軍で、酒を飲まない、女は寄せ付けない、戦時の勇気・判断力に優れた人物と見られているが、専属の当番兵だけが知る正体はそうではない。
    想像も出来ない狂気の虜となっている将軍の精神は、戦争によって蝕まれたのか。彼が起こす猟奇的な殺人に接し気分が悪くなってしまった。
    名俳優の演技力は凄いと感じた。

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  • 1
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