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家族の庭

家族の庭
貸出開始日: 2012/05/11 旧作
製作年: 2010年
製作国: イギリス
収録時間: 130分
出演者: ジム・ブロードベント ルース・シーン ピーター・ワイト レズリー・マンビル
監督: マイク・リー
制作: ゲイル・イーガン
脚本: マイク・リー
原作: ----
詳細: ----
字幕: 日本語字幕
音声: ステレオ/オリジナル/5.1サラウンド/ドルビーデジタル/英/日本語吹替
シリーズ: ----
メーカー: パラマウント
ジャンル: ドラマ 感動 ヒューマンドラマ
品番: n_608pdsz300129r
平均評価:レビューを見る

イギリス市井の人々の悲喜劇を生き生きと描いてきた巨匠、マイク・リー監督によるヒューマンドラマ。平凡ながら誰もが羨む幸福な人生を送る初老の夫婦・トムとジェリーと、そこに集う友人たちとの明暗を、時にユーモラスかつシニカルに描く。

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種類
DVD
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ユーザーレビュー

平均評価5

総評価数2(2件のコメント)

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  •  高齢者の鬱病

    冒頭に鬱病の中年女性が医師の診断を受けるシーンから始まり、
    続けて心理療法士のカウンセリングを受けるシーンがあります。
    てっきりこの中年女性が主役なのかなと思いきや、
    カウンセラーの家族と友人がストーリーの中心で、
    実は主役はその友人の中年女性。
    初老に差し掛かると鬱病が増えてくるそうですが、
    ここでは男性女性それぞれのケースが掲示されており、
    男性はパートナーロスにより、
    女性は子育て終焉や容姿の劣化による老いの自覚など。
    カウンセラー夫妻が羨むべき美しい老後を迎えているのに対比させて、
    厳しい現実を見せつけています。
    カウンセラー夫妻の美しい庭は、
    長年にわたる地道で丹念な手入れが必要で、
    若い時からそうした行為を損なってきた報いということなのでしょうね。
    よくできた秀逸なホームドラマ。

    redocatさん-DVD/CDレンタル購入・利用済み

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  •  ネタバレ家族とは何かという根源的な問いかけに、老いと孤独を絡ませた秀作

    ※このレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
    ”家族とは何かという根源的な問いかけに、老いと孤独を絡ませた、マイク・リー監督の秀作「家族の庭」”

    監督が「秘密と嘘」や「ヴェラ・ドレイク」のマイク・リーなら観ないわけにはいかない、いや、何が何でも観るべきだと半ば強迫観念にかられて、劇場に足を運んだ作品が「家族の庭」だ。

    案の定、それまでのマイク・リー監督の作品同様、画面の隅々にまで神経が行き届いた演出と、俳優陣の熟練の演技を堪能しました。
    久々に映画が終わるのが惜しいと思えるほど、充実した時間を味わえましたね。

    特に秀逸なのは、導入部。冒頭で「ヴェラ・ドレイク」の主演女優のイメルダ・スタウントンが、初老の患者役で登場するから、てっきりこの女性が物語を引っ張っていくのかと思いきや、場面は病院内の女性カウンセラーに移り、さらに彼女の同僚の中年女性を映し出す。

    短いカットを重ね合わせるように、人間関係を明らかにしていく巧みな語り口。
    やがて、この映画の主人公は、カウンセラーと地質学者の初老の夫婦であり、その一家に集う様々な人物の人間模様であることがわかってくる。

    普通はあらかじめ出来上がった脚本に沿って、俳優に演技をつけていくものだが、マイク・リー監督は、まず俳優に即興で自由に演じさせてから脚本を書いていくという。

    そこでは当然、俳優の裁量に任されるわけだから、自然といずれ劣らぬ演技派の勢揃いとなる。
    夫のジム・ブロードベント、妻のルース・シーン、そしてほとんど主役ともいえる、妻の職場の同僚メアリーを演じるレスリー・マンヴィル。

    最初の結婚に破れ、不倫の恋に傷つけられた独身の中年女性の悲哀を表現して、実に見事だ。

    この映画のテーマは、ズバリ家族だ。
    夫婦や親子関係を通して、家族とは何かという根源的な問いを投げかけるのだ。

    さらに、撮影当時68歳という、マイク・リー監督の年齢を反映してか、そこに「老いと孤独」も加わり、現代人の「老い」の生き方を問うのだ。

    それにしても、テンポの早い会話のやり取りや、そこで交わされるウィットと皮肉を込めたセリフの面白さは、他の追随を許さない。
    そこに、イギリスだけでなく日本にも当てはまる、現代の”家族の肖像”を見る思いがする。

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    シネマの風さん-DVD/CDレンタル

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