動物農場 繰り返される支配構造を痛撃に描く問題作が初DVD化! 残忍で無能な農場主に虐げられてきた動物たちは、2匹の有能な豚スノーボールとナポレオンをリーダーとして革命を起こす。すべての動物は平等であるという理想を掲げ、人間を追放し、自ら農場経営に乗り出す。順調に滑り出したかに見えた動物農場だったが、幸せな日々は数ヶ月しか続かなかった。宣伝役の豚スクィーラーと側近の犬たちを従えたナポレオンは、やがて動物農場のすべての決定を下すようになる…。 ©RD DR 1954(renewed 1982) | | レンタルはこちらから - 種類
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歴史は繰り返す。 支配する者とされる者。 その構造は変わらない
1954年 原作ジョージオーウェル
歴史は繰り返す。
支配する者とされる者。
その構造は変わらない。
ただ 今、豚は太っていない。
宮崎駿
冷戦時の共産主義を批判した内容ということになっているが、
時代を超えた普遍的な文明社会の構造であるとも言えるだろう。
宮崎監督のコメントによると、搾取とは共産主義だけの話ではなく、
資本主義とはまさにそういう「仕組み」であると述べている。
官僚と民衆、資本家と労働者、支配構造というものは何時の世も変わっていない。
アニメ産業も途上国の下請あっての業況であり作品内容とは裏腹に夢を追うような話ではなく、
更には、この地球周辺には楽園は存在しない とまで断言する諦念ぶりである。
確かに人間一人では何も出来ない。
恐怖心を乗り越えられない限り、人間存在とはそういったものかもしれない。
理想を言えば、ディシプリンではなくトレランス、ピラミッドではなくプラトーであるべきだろう。
夢のない話ではあるが、監督の映画を見るに当たっては、
このような監督自身のアーティストとしての本意も知っておくべきだろう。
テレビでラピュタばかり見てユーフォリアに浸っていては、いけないのである。
Melqartさん-2016-09-12-DVD/CDレンタル
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