『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 美しく繊細な映像と心揺さぶる物語で世界的な人気を誇るTVアニメシリーズの、完全新作となる劇場版 代筆を通して人の心に触れる少女を描いたTVアニメの劇場版。戦争が終結して数年。人々は前を向いて進んでいこうとしていたが、代筆業に従事するヴァイオレット・エヴァーガーデンは、上官のギルベルト・ブーゲンビリアを想う日々を過ごしていたが…。
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ネタバレTVシリーズの完結編。良き。
TVシリーズは言わずもがなの不朽の名作だが、その完結編にあたる本作もさすがの秀作。私も本作の鑑賞中、何度も涙を誘われた。京アニのブランドが確立し、このクオリティがデフォになってしまった制作陣は大変だと思う。
以下はネタバレあり。未視聴の方はご遠慮下さい。
個人的にグッときたのは、本作の中心人物であるデイジーが、ヴァイオレットの足跡を追ってエカルテ島を訪れた際、郵便局員が「島で人気だったドール」の名をデイジーに教えようとしたとき、思わずデイジー自身が「ヴァイオレット・エヴァーガーデン!」と口に出すあのシーンと、その後に出てくる、CH財団発行の切手に描かれたヴァイオレットの肖像画。あの切手を長々とクローズアップせず、サラッと差し込む演出がニクい。
ここからやや辛口評価になるが、ヴァイオレットとギルベルトが指切りで幕を閉じる大団円、この完結のさせ方にはやや不満がある。物語序盤で、CH郵便社の社長が「強く願えば叶うんだな」と述懐したとき、それを耳にしたヴァイオレットが「強く願っても叶わない願いはどうすればいいのでしょう」と呟くシーン、あそこで私の本作への期待値は一気に膨らんだ。「叶わぬ願い」「届かぬ祈り」、そういう残酷なリアルをごまかさないリアリズムが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品に凄みを与えていると思っていたからだ。リアリズムの凄み、そして残酷なリアルを描いてなお観る者に爽やかな余韻と、生きる勇気めいたものまで与えてくれた、あのTVシリーズの感動再び…とテンションが上がってしまったわけだ。
そんな自分にとっては、偶然が幾つも重なった末の奇跡的な大団円という本作のオチは、ややリアリティを欠く「おとぎ話」になってしまった感が否めない。「大人の鑑賞に堪えるアニメ」から「老若男女、みんなが楽しめるアニメ」に薄まってしまった印象で、そこがやや不満。
まあとは言え、いい作品です。
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明日のショーさん-2022-02-02-DVD/CDレンタル購入・利用済み
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総合的に面白いです。
もすぐりんさん-2022-08-19-DVD/CDレンタル
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ネタバレ感動した
京アニの最高傑作でしょう。
あんなことがあったので感動も倍増です。
それにしてもまさか少佐が生きていたとは…
劇場版を見る前に必ずアニメ版を見ましょう。
アニメ→外伝→劇場版
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王子3さん-2022-09-12-DVD/CDレンタル
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